経済と国家がわかる 国民の教養

経済と国家がわかる 国民の教養

経済と国家がわかる 国民の教養

社会主義者から学ぶものは何もないと思っていたが、たった一つあった。それは彼らが、繰り返し語ることだ」(本書で紹介されている、フリードリヒ・アウグスト・フォン・ハイエクという経済学者の言葉)


嘘八百を繰り返し繰り返し繰り返すマスコミや知識人に騙されず、真の教養を身に付けよと説く本である。


このままでは、日本は財政破綻する!→ウソです
大きな政府は間違っている→常に間違っている訳ではない
日本の治安は悪化している→統計上は間違いなくウソです
グローバリゼーションは正しい→大ウソです
自由貿易は関係国を豊かにする→少なくとも日本には当てはまりません
日本の貿易依存度は大きい→日本はむしろ貿易依存度が小さく、内需の国です


前半は、今まで常識だと考えられていたさまざまな事柄が、実はマスコミの無責任な報道による間違った認識であると解説されている。


後半は、著者の考えるあるべき国のかたちや行うべき政策が提言されている。納得出来る事が多いのだが、残念なことに時の政府が間逆の政策ばかりを行っているのが泣ける。


全ての方々にお薦めです。著者の主張に納得するしないは別として、一読しておけば経済や国家を語る上で必ずや得るものが有ると思います。