銃 (河出文庫)

銃 (河出文庫)

中村文則氏の著書。


大学生の主人公が、ある日銃を拾う。彼は、徐々に銃の魔性に取り込まれていく…。


内面の描写とやらや、ヤッたとかヤラないとかが延々と続くのだが、「だから何?」と言いたくなるような内容。今どきの若者にはこれでも良いのかも知れないが…


大藪春彦氏の作品にも同じようなシチュエーションを題材にした作品があったが、それから感じたような、暗い情念やエネルギー、スリルといったものは一切感じられなかった。そりゃ、オッサン達が「最近の若者は…」と言いたくなるのも仕方ないな…と思ってしまうのでした。