月刊アーマーモデリング 2013年03月号
Armour Modelling (アーマーモデリング) 2013年 03月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2013/02/13
- メディア: 雑誌
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巻頭特集がお目当ての「イチからはじめる!!戦車模型ベーシック大攻略」。
最初に取り上げられるのは、表紙にも出ているIV号戦車D型。車体各部の名称やOVM(車外装備品)の詳細な解説から始まり、基本的な工作と塗装が説明されている。マニアック度が過ぎて一般ピープルには何が何だか分からなくなっている複雑怪奇なウェザリングテクニックを使わず、ラッカー系塗料で塗装→エナメル塗料でスミ入れといった、古式ゆかしい技法で組み上げられているのだが、端正な仕上がりで実に素晴らしい。アニメ「ガールズ&パンツァー」に出てくる戦車達はあまり汚れていないので、むしろこういった上品な仕上がりの方がそれっぽい。
が、そこはAFV専門誌、次の38(t)はフルハッチオープンというハードコアな作例である。その他も迷彩柄の大判デカールで車体をくるんでしまうとか、エアブラシを使った3色迷彩とか、いきなりハードルが高くなる。
ファインモールドの三式中戦車[チヌ]やタミヤのシャールB1及びチャーチルに関しては、組み立ての際に気を付けるべきポイントが上げられている。こういうのが初心者に必要な記事だと思うんだが…むしろこちらに比重を置いて欲しかった。
特集とは別に、あんこうチームのIV号D型改/H型仕様の作例も掲載されている。実車や既存の模型と異なるアニメ「ガルパン」登場仕様を再現するため改造されているのだが、元キットの写真や改造課程の写真がないので何をどう改造したのか分かりづらい。スクラッチされた1/35西住殿と秋山殿が添えてあり、なかなか良い感じ。あんこうチームメンバーの、1/35スケールPVC製完成品フィギュア、どこか出してくれないかな…
ガルパンの影響で、ふと戦車プラモを作ってみようと思ってしまったAFVプラモデル初心者が読むには胸焼けしそうな内容。とりあえず、モデルグラフィックスのガルパン特集号を読んで、それで飽き足らなくなった人はこちらも読めば良いと思います。