ストライクウィッチーズ アフリカの魔女 ケイズ・レポート2

ストライクウィッチーズの外伝小説、「アフリカの魔女 ケイズ・レポート」の続編。


扶桑皇国陸軍の加東圭子やカールスラント空軍の「アフリカの星」ことハンナ・ユスティーナ・マルセイユが物語の中心人物…のはずだが、今回は彼女たちが直接参加しないマルタ島補給作戦の顛末に頁の多くが割かれている。


地中海の要であるマルタ島だが、ネウロイの襲来に遭い補給線が断たれてしまう。マルタ島が落ちれば、地中海の運航に多大な支障をきたし、アフリカ戦線の維持もおぼつかない。ブリタニア海軍はマルタ島に物資を届けるべく、輸送船団とそれを護衛する艦隊を派遣するのであった。


激しいネウロイの攻撃。次々に撃沈される艦艇。絶望的な戦いの中、輸送船団はマルタ島に物資を届けることが出来るのか…


ストライクウィッチーズの世界において、ウィッチ無しでネウロイに立ち向かうことの困難さが存分に描かれている。もう、なんか「男達の対空砲火」といった風情である。


ウィッチの活躍だけが楽しみな人にはお勧めできません。戦争物ならではの泥臭さもいける口の人は是非どうぞ。