センチュリーコレクション F-105Dサンダーチーフ

エフトイズ センチュリーコレクション
http://www.f-toys.net/index.php?m=fproduct&t=detaile&product_id=99
あわせて参考資料。

リパブリックF-105 サンダーチーフ  世界の傑作機シリーズ第4集

リパブリックF-105 サンダーチーフ 世界の傑作機シリーズ第4集


F-105サンダーチーフ、愛称サッド(Thud)。
ベトナム戦争において酷使され、総生産数833機(ベトナム戦争に参加したD/F/G型に限れば753機)中382機が喪失した悲劇の機体である。中でも最多量産形式であるD型は生産数610機中332機がベトナムで失われている。「F-105にとって、ベトナムはまさに墓場であった」…
その一方で果敢にMIG戦闘機に立ち向かい、27.5機(D型25機、F型2.5機。0.5機はF-4Dとの協同)を撃墜している。
(上記の数字は文林堂発行の「世界の傑作機 No.4 リパブリックF-105サンダーチーフ」より。ウィキペディアにおけるF-105の記事とは数字が若干異なります。)


開封


本体およびランナー。


デカール


エフトイズ製品の弱点が機外装備品。今回もその例に漏れず…


上から胴体下増槽、翼下増槽×2本(左がエフトイズ、右がカフェレオJWings3のF-105G)

エフトイズは翼下増槽のパイロンが貧弱で、カフェレオとは比較にならない。


胴体下増槽を上から。

エフトイズは増槽後端のフィンが後退翼になっているが、カフェレオは真横に突き出ている。世傑を見てもネットで調べても、フィンが後退翼になっている増槽は見当たらなかったが…


武装

左がエフトイズでAGM-12Bブルパップ(のようなもの)、右のランナーはカフェレオで左下がAGM-45シュライク、左上がそのパイロン、右下がAGM-78スタンダード、右上がそのパイロン。
エフトイズのAGM-12はD型の代表的装備とはとても言えず、本来ならAN/ALQ-87等のECMポッド、もしくはM117やMK.82等の爆弾をセットすべきだった。もしくは武装無しで良いから立派なパイロンを付けて欲しかった。
一方、カフェレオのAGM-45シュライクやAGM-78スタンダードはどちらもSEAD機であるG型には必須の装備であり、両方を付けてくれたことに対して拍手喝采したい。


エフトイズのセンチュリーコレクションは2010/6発売の最新作である。いっぽう、カフェレオのJwings3はだいぶ前の2007/10発売である。値段も473円(エフトイズ)525円(カフェレオ)と大差がない。それでいて2年以上前の製品に劣るとは…。"良く出来た食玩"に過ぎないエフトイズと、"半完成スケールモデル"のカフェレオでは出来が違って当然と言うことなのだろうか。


ただし、世傑を見た上では、増槽3本のみ、外側パイロン無し状態で飛んでいる写真も多いので、ブルパップもどぎを捨てて増槽3本状態で組めばエフトイズも捨てた物じゃない…かな?


さて、どうしましょうか。


※追記
上の「F-105にとって〜」のフレーズは、こちらのウェブページから引用した物です。
http://marvellouswings.com/Aircraft/Fighter/F-105/F-105.html
痺れるフレーズですよね。
自分にとってサッドが気になる存在になったのは、このページの影響が大きいです。