「名将」「愚将」大逆転の太平洋戦史

帯に「東条英機山本五十六石原莞爾らの功罪を再検証」とあったので衝動的に(最近こんなんばっかりだな)購入。東条英機山本五十六石原莞爾、大西滝治郎、阿南惟幾近衛文麿東郷茂徳、井上成美の8人が取り上げられている。


さぞかし独自の研究に基づいた新説が展開されるのかと思ったがさにあらず。ちょっと詳しい人なら既に知っているような内容でした。そもそも、太平洋戦争終結から65年を経て定着した評価を覆すのに、薄い文庫本1冊に8人分の内容を押し込められる訳が無い。「山本五十六が近衛総理の問いに曖昧な答えをしたから戦争になった」とか言われても困ります。


太平洋戦争に詳しい人は全く読む必要無し。但し、あまり詳しくない人が、太平洋戦争における指導者達の人となりをさらっと知るために入門的に読むには悪くない本だと思います。