世界の名機シリーズ ユーロファイター タイフーン

ユーロファイタータイフーン (イカロス・ムック 世界の名機シリーズ)

ユーロファイタータイフーン (イカロス・ムック 世界の名機シリーズ)

ピットロードのプラモデル発売に合わせて出した?ユーロファイターの本を購入。


内容的には各国に装備されている機体の空撮、機体各部の説明、装備可能な武装、開発ストーリー、現在及び今後の配備状況等がユーロファイター自体に関する記事である。その他の読み物としては、過去の国際共同開発について、日本人にとっては縁が薄いヨーロッパ製戦闘機の紹介など。


武装の装備例については、ASM6発装備とか対レーダーミサイル6発装備等のファンタぢっくな記載が目立つ。
対艦攻撃ミッションの場合、長距離を飛行することになるので増槽を多く装備したい。ハープーンを最大4発装備できるF/A-18も、実際にはハープーン2発&増槽2〜3本が一般的な装備である。タイフーンにしても、増槽2〜3本&ASM4発が現実的な装備だろう。と言っても、日本が誇る対艦番長F-2に匹敵するのだから、大したものではある。
レーザー誘導爆弾の目標指示装置を装備する際に、埋込式中距離ミサイル用ステーションに装着するように記載されているが、この本にそんな付け方をした写真は1枚たりともない。おそらく、最近の海兵隊所属F/A-18が行っているように、センターラインに装着するのが主流なのではなかろうか。こちらの状態は本の中に写真が載っている。


自衛隊機を紹介した本と比べると、写真も少ないし記事も若干内容が薄い気がするが、遠く離れたヨーロッパの機体故やむをえないところか。今現在のユーロファイターについて知るには良い本だと思うが、保存版にするにはどうか。4〜5年後に改訂版が出れば、記事の内容が長期間通用する決定版になると思う。


ただし、この本が売れないと改訂版など出るはずもないから、イカちゃん好きな人は是非ご購入を。