世紀末オカルト学院(文庫版)
- 作者: 綾奈ゆにこ、浅川美也、砂山蔵澄、高木明日香、伊藤美智子、大野木寛,A-1 Pictures、森見明日
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/11/20
- メディア: 文庫
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第一話 ちぃの初恋
白魔女の川島千尋が私立ヴァルトシュタイン学院に訪れてから、内田文明に惚れるまでを描いた話。
第二話 JKの微笑み(スマイル)
JKが「歌の神様」に取り憑かれる話。JKを正気に戻す過程で、スマイルと友人になったいきさつが語られる。
第三話 もえる、こずえ
成瀬こずえが炎を操る魔神に取り憑かれる話。こずえの本体がメガネであることがよくわかる話である。
第四話 大地満ちる美しき風
中川美風がいかなる経緯で黒魔女になったのかが描かれている話。
第五話 ブンメーの扉
内田文明が消えた後の、神代マヤとブンメーの話。再び私立ヴァルトシュタイン学院を訪れたブンメーは、マヤや亜美他のメンバーと交流する中で、自らのレゾンデートルを見いだしていく。
各話の間に、千尋が書いた(という設定の)ポエムが挿入されている。
第二話・第三話はそのままアニメ化しても、普通に面白くなりそうな出来。第四話は…お兄ちゃん大好きっ子だった美風が、世界の破滅を望むようになるまでの過程がちょっと唐突だったかな。第五話は、その後のマヤとブンメーの関係を暗示させるような話になっている。文明が消えたシーンとラストシーンの間を補完するような内容になっており、アニメを見た人にとっては「ああ、これがマヤとブンメーの始まりなんだな…」としみじみ思うことが出来る。
TVアニメ「世紀末オカルト学院」を見ていた人なら楽しく読めると思います。ぜひご一読を。