墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便

墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)

墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)

日航123便墜落事件の際、遺体の身元確認班責任者を務めた警察官による著書。


航空機が墜落し地面に衝突する際、人体は非常に大きな衝撃に晒される。その結果、人体は大きく破損し、ある人の頭部が別の人の胴体に潜り込んだり、2つの頭が1つになってしまったりと言った、常識では考えられない事態が起こる。また、航空燃料が漏れだして火災になり、遺体が炎に焼かれてしまい、後の身元確認を非常に困難なものとしてしまう。そういった遺体も含めて520人もの遺体の身元確認をしなければならないのだ。


酸鼻を極める遺体確認作業、警察官・医師・看護婦の献身的な努力、遺族の憤りややるせなさがこれでもかとばかりに描かれている。


日航機墜落事件について知りたい人がこれだけを読むのはあまり意味が無いかも。日航機墜落事件に関して多くの本を読むときに、付け加えておくと良い一冊だと思います。