半島を出よ(下)

半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)

半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)

村上龍氏描く長編小説の下巻。


ある意味つらくシリアスな内容だった上巻に比べ、社会からはみ出した若者達が大活躍したり、ちょっとしたロマンスもあったりでだいぶエンターテイメント方向に振った下巻。特に、様々な特技を持った若者達(爆弾製造や毒虫の知識などのアレな特技が多いのだが…)の活躍は冒険活劇を見ているよう。はみ出し者の若者達対北朝鮮特殊部隊の結果は…


最後の3章はまとめてエピローグとなっており、村上龍氏が読者に伝えたかったであろうメッセージが込められている。


上下巻通して面白く読めました。考えさせられたり、ただ単純に楽しませてもらったり、サービスたっぷりな内容でした。そして、読んでいてどこかで聞いた台詞を思い出しました。
「平和は戦争よりも人を破壊する」