烏山小探訪 〜烏山城址〜龍門の滝〜どうくつ酒蔵〜

栃木の那須烏山市に父母の知人がおり、その方の所へ年に1度ご挨拶に伺うのが恒例となっている。今年は母、姉、義理の兄、甥を伴って出かけた。そして挨拶を済ませ、家に帰る前に近場のちょっとした名所を巡ることにした。


まずは烏山郷土資料館に寄ってみようと思ったのだが…閉まっていました。


合併する前は町だった烏山。財政難できちんと看板の掛け替えが出来ないのだろうか…


気を取り直して烏山城址へ。看板によるとたった500mらしい。


入り口。


こちらは十二曲がりという道なのだが、何というか荒れ放題。階段もろくに整備されていない獣道を登っていく。


かえるちゃん。


かにちゃん。


頑張って歩き、辿り着いた二の丸跡。


ロープで囲われて立ち入り禁止となっている区画があり、その中では発掘している形跡が見られた。


案内図。


石垣や堀なんかもあったりする。


帰りは七曲がりという道。十二曲がりよりは勾配も緩く、道もそれなりに整備されているので遙かに歩きやすい。


震災の影響はこんな所にも…


烏山城址から降りてきた所にある寿亀山(じゅきざん)神社。補強してある鳥居が痛々しい。


階段は左半分が通行出来なくなっている。


石造りの手すりが崩落しているためである。


これが本来の姿。


烏山城址近くにある和菓子屋「白木屋」に立ち寄り、鮎最中を購入。


去年同様「らぁめん 花」で昼食を食べた後、龍門の滝へ。今年は、中州に渡れる橋が出来ている。去年までは無かったと思うのだが…


中州から滝を撮る。


那須烏山市近代化遺産「どうくつ酒蔵」の看板を発見。というわけで行ってみる。


到着すると、入口の前で係の人がいて、内部を案内してくれるとの事。


入口。


入口を開けると漆黒の世界…


だが、明かりを点けるとこの通り。


中に入っていく。


ここはオーナーズボトルのコーナー。個人の酒を預かっているのだとか。例えば、子供が生まれると同時に一本預ければ、その子がお酒が飲める年になった時には二十年物の古酒が出来上がっているという寸法である。


ここはもともと戦時中に戦車工場とするために掘られたのだが、結局一台も製造することなく終戦を迎えたとか。現在は、何と十三万本もの一升瓶を保管する酒蔵として使用されている。


日本酒の試飲コーナーも備えられており、5種類のどうくつ熟成酒を味わうことが出来る。


今回は母と姉が試飲し、最も美味しかったという5年以上熟成の吟醸(1,000円)を買って帰ることにした。


他に、半年熟成の若い酒を干支のラベル付きボトルに詰めたニューイヤーボトルなんていうのもあった。


なお、どうくつ酒蔵の詳細については以下のウェブページで。
http://www.azumarikishi.co.jp/kengaku/index.html
ウェブページ上では、見学は要予約となっているが、実際には4月〜11月上旬の土日なら見学自由とのこと。お酒や洞窟に興味がある人は是非お立ち寄りのほどを。


これだけ遊べればもう充分である。満足して帰路に就いた。