九月が永遠に続けば

九月が永遠に続けば (新潮文庫)

九月が永遠に続けば (新潮文庫)

書店でえらい押していたので、つい買ってしまった本。


離婚し、高校生の息子と2人暮らしの中年女性が主人公。離婚した亭主と再婚した女性の連れ子(娘)のボーイフレンドの一人と(うん、訳が分からん)肉体関係を持っている。


ある日、息子がゴミを捨てに行ったまま、ふっと失踪してしまう。その後、身の回りの人間に不幸が起こり…


感じたのは、突然に日常が奪われた時の悲しみ、そして徐々に日常が変わっていく時の寂寥感である。失踪した息子を必死に捜す母の姿が痛々しい。彼女は、真の意味で昔の息子を取り戻せたのか…


…まあ、つまらなくはない、と思う。ただ、文庫とはいえ新品をわざわざ買ってまで読むほどでは…。人から借りる・古本・図書館で借りる等の機会があったら読んでも良いかも。