チャンピオン・ライダー

チャンピオン・ライダー (角川文庫)

チャンピオン・ライダー (角川文庫)

古本屋にて、題名に目を引かれてつい手に取った文庫本。「ウインディー(2)」の続編だと分かり購入。つか、「ウインディー」に続編が有ったのか…


ある境地に辿り着いた杉本敬。自らの歩んできたライダー人生を総決算するため、ワールドグランプリに最後の挑戦をする。


うん、なんというか…日本人ってこういう終わり方が好きなのかね。最後のエピソードは個人的に不要だったと思う。「ファイター・パイロットで有り続ける」事に拘り抜いた「ゼロ・シリーズ」の那須野治朗とは異なり、「ライダーの自分」「ライダーではない自分」のそれぞれに折り合いを付けた敬には、それ相応のエンディングが有ったのでは…


綺麗に纏まっていた「ウインディー」に対し、若干の蛇足感有り。この本、なんとウィキペディアの「泉優二」氏の頁において、主な著書に入れられていない(H24/1/23現在)。他にも載っていない著書があるなど、この頁の編集自体が不十分なせいもあると思うが、もしくは編集者の「ウインディーでやめとけ」というメッセージなのかも…と言うのは考え過ぎかな?