エフトイズ 攻撃機コレクション F-15E(F-15I Ra'am)

人生には、山があれば谷もある。
食玩の出来にも、山があれば谷もある。


ウイングキットコレクション9で極上の山を見せてくれたエフトイズ。だからと言うわけではないだろうが、ご丁寧なことに、次は谷を用意しておいてくれました…要らん事を。


エフトイズ 攻撃機コレクション
http://www.f-toys.net/index.php?m=fproduct&t=detaile&product_id=157


AV-8BハリアーII、F-15Eストライクイーグル、A-10サンダーボルトIIがラインナップされている。
AV-8Bはレベルやドラゴンのキット、そしてJWings4が存在しており今更感はあるが、最近出現し始めたダークグレーの機体がラインナップされているのはちょっとポイントである。
A-10マイクロエースやドラゴン、及びレベルのキットが存在する。他にはエリア88の箱玩にラインナップされていたが、今は入手困難なので、塗装済みの半完成品として今出す意味が無くはない。
問題はF-15E。問題点もあるが本体の出来は良好なレベル、そして間違いなく決定版となるであろう技MIXのF-15Eの発売を間近に控えた今、何故出したのか分からない。しかも、本体は昔発売した日本の翼2のF-15Jをほんのちょっと改修しただけのやっつけ仕事である。本当に、何故今出したのか…


これはa・b・cの中でbにあたるF-15I Ra'am。


日本の翼2のF-15でも問題になっていた、機首と胴体の段差。やはりきちんと改善されていないようである。


F-15Eと言えば、豊富なハードポイントが売りだが、再現するのが面倒くさかったのか、コンフォーマルタンクの横側に付くパイロンが完全に無視されている。

本来なら、赤丸で囲んだ箇所にパイロンが付いている。


こちらはJWings2。発売されたのは6年近く前の2006年11月だが、ぬかりなくパイロンを再現している。


ランナーパーツ。翼下パイロンに増槽が付いた状態を再現しているのだが…本来なら赤矢印の先に付いているはずの空対空ミサイル用パイロンが再現されていない。さらに、青矢印はコンフォーマルタンクに取り付けるパイロンなのだが、事もあろうに機体色でなく爆弾用のオリーブドラブで塗ってしまっている。

爆弾の色でパイロンを塗る馬鹿がいるか。これを指示した担当者は頭がおかしいとしか言いようがない。


JWings2のランナーパーツ。AIM-120やAIM-9M、さらにレーザー誘導爆弾のGBU-12が8発も付属していて、ストライクイーグルの迫力ある爆装状態を再現することが出来る。


JWings2の翼下パイロン。きちんと空対空ミサイル用パイロンが再現されている。


とまあ、攻撃機コレクションのF-15Eは足りないものだらけなのだが…
担当者に言わせると「攻撃機の要ともいえる各種兵装やパイロンなども再現し(エフトイズ 攻撃機コレクションの製品紹介ページより抜粋)」ているらしい。


………


冗談のつもりで言っているのなら、メーカーとしての良心を疑うし、本気で言っているのなら、担当者は知的障害か精神障害のいずれかを患っているとしか言いようがない。とりあえず、攻撃機コレクションが各種兵装やパイロンなどを再現出来ていない事だけは間違いない。


JWings2のF-15Eもそれほど評価が高かったわけではないが、2012年の新製品がそれにすら及ばないとは…
スケールが滅茶苦茶なフジミといい、装備品が足りないレベルといい、やっつけ仕事のエフトイズといい…どうしてストライクイーグルの製品はしょーもないものが多いのか。とりあえず、ストライクイーグルが好きな人はエフトイズ製品もスルーした方が吉です。