黒騎士物語【愛蔵版】

黒騎士物語【愛蔵版】

黒騎士物語【愛蔵版】

もはや古典とも言うべき小林源文氏の名作。第二次世界大戦の東部戦線を舞台に、バウアー大尉率いる戦車部隊”黒騎士中隊”の戦いを描いた漫画。以前借り物を読んだことがあったのだが、久しぶりに読んでみたくなり、わざわざ愛蔵版を購入したのだ。


うろ覚えだが、大昔に読んだ単行本に比べ、「エピソード0」や「黒騎士中隊の概要」といった頁が追加されている。「黒騎士中隊の概要」には黒騎士中隊の編成の変遷が記述されており、エピソード毎の車両構成が分かるようになっている。


本編に関しては今更語る必要も無い。祖国の為に命を尽くして戦うバウアー大尉。彼は部下に対し「生きて国に帰してやる」などと夢のような事は言わない。しかし「犬死はさせん」と約束する。部下に誇りと責任を持たせ、任務を遂行させる最高の上司。部下を犬死にさせるのが大好きな旧日本軍のカス共とは大違いである。


思えば、自分がキングタイガーを好きになったのも、この漫画の影響かも…。もし読んだことが無い男性がいたら、その人は人生レベルで損をしていると思うので、絶対に読むべき。古くても良いものは良い。お薦めです。