エフトイズ 艦載機コレクション2 F/A-18E スーパーホーネット

エフトイズ 艦載機コレクション2
http://www.f-toys.net/index.php?m=fproduct&t=detaile&product_id=202
今年の7月29日に発売された艦載機コレクション2。結構好きなF/A-18E、しかも食玩初のブロックIIがラインナップ(1/144模型はレベルから発売済み)されると聞き、期待していたのだ。


ノーマルバージョンは例によってa・b・cの3種類がラインナップされているが、これはその内のaである。VFA-195「ダムバスターズ」のCAG機及び406号機が再現出来るようになっている。

ちなみにbはVFA-115「イーグルス」のCAG機が2種類(現在厚木に配備されているマーキングと、NKのテールレターを持つ古いマーキング)、cはVFA-27「ロイヤルメイセス」のCAG機が2種類(シャークマウス付きとシャークマウス無し)再現出来るようになっている。bは尾翼が黒塗装、cは背中及び尾翼が黒塗装となっている。


ブロックIIの象徴たるチムニーダクト。ブロックIの機体にレトロフィットされている場合も多いので、厳密にはブロックIIの特徴とは言い難いのだが、一番目を引くポイントではある。


F/A-18は上面と下面で塗り分けがされているのだが、面倒くさかったのか、今回の製品では塗り分けがされていない。


アルジャーノンプロダクト製Jwings4のF/A-18F。ちょっと見えにくいが、きちんと塗り分けされている。

もっとも、実機の写真を見ても、塗り分けられているんだかいないんだか分かりにくい事が多いので、許せる範囲の手抜きだと思う。


装備品。

センター増槽、AIM-9M×2、AIM-7×2、AGM-88×2となかなか。翼下パイロンに付ける増槽が無いのは残念だが、センター増槽のみで飛んでいる場合もあるのでまあ許せる範囲か。ミサイルが豊富なのは結構だが、AIM-7やAGM-88を取り付ける際に使うランチャーが付属していないのは残念。パイロンは見ての通りディテール皆無のノッペラボーなので、プラバンを適当な大きさに切って貼るだけで充分だと思う。


しかし、AN/AAQ-228ATFLIR(先進戦術赤外線前方監視装置)が無いのは大失態。これはF/A-18Eを攻撃機として使う際に重要なセンサーであり、基本的にIRAN(航空機定期修理)時以外は常に装着されているものである。ドラゴンやレベルのキット、Jwings2やJwings4のF/A-18E/Fにもきちんと用意されており、ある意味F/A-18E/Fを模型化するなら必須のアイテムである。ちなみに童友社のF/A-18E/Fにも付属しておらず、ランチャーにおかしな付き方をしているミサイルと共に童友社製F/A-18E/Fのウィークポイントとなっている。


Jwings4のF/A-18F。きちんとAN/AAQ-228ATFLIRが再現されている。

他でいくらでも調達出来るミサイルなんて一発もいらないから、こういった機体特有の装備品(センサーや増槽、パイロンやランチャーなど)をきちんと付けるべきである。このあたり、まだまだエフトイズは分かってない。


もっとも、そんなのは小さな?問題だったりする…


F/A-18E/Fには「ライノ」というあだ名が付いているのだが、それは機首上面に付いているAIFF(先進型敵味方識別装置)をサイ(ライノ)の角に見立てているのである。


しかし、何故かエフトイズのF/A-18EにはAIFFが付いていない。


Jwings4のF/A-18F。AIFFが再現されている(当たり前か…)。

F/A-18E/Fを模型化するにあたり、AIFFを付け忘れるなんて聞いたことがない。「ライノ」の由来を知っていたら絶対に犯し得ない大チョンボである。担当者の頭が心配になってしまう。


不思議なのが、パッケージ写真ではきちんとAIFFが付いていることである。どういうこと?

ガルパンキットで付属していない部品をパッケージ写真に使っていたプラッツと仲が良いだけあって、企業体質も似ていると言うことか。


最低限、AIFFの再現とAN/AAQ-228ATFLIRっぽい何かの調達をしないと、とても飾る気になれない。AIFF部分は塗装もしなければならないし…手間を掛けずにさくっと組めるのが食玩や箱玩の良いところなのに、台無しである。


今回もアルジャーノンプロダクト製品に及ばず。改めてアルジャーノンプロダクトさんの偉大さを思い知る。飛行機箱玩から撤退してしまったのが本当に残念である。