楊令伝八 箭激の章

「あの飛礫、まさに稲妻。緑衣将、戦塵に狙うは岳飛の首。」
帯の煽りによる釣りがますます盛んな「楊令伝」の第八巻。


ますます激しくなっていく梁山泊軍対宋禁軍の戦い。そして、前線に出る者、後方を支える者問わず、旧梁山泊時代を知る者が一人、また一人と亡くなっていく。一方で、呼延凌や花飛麟といった二代目が、次第に梁山泊軍の中核を担うようになっていく。


聞煥章に開発されてしまった扈三娘。前線に身を置きながら、情欲に身を持て余してしまう。居室を訪れた花飛麟を誘惑する扈三娘。以前から扈三娘を想っていた花飛麟。戦場でありながら、扈三娘と花飛麟は情交してしまう。


扈三娘に結婚を申し込む花飛麟。童貫との戦いが終わったら結婚しようと約束する二人。
「俺、童貫戦が終わったら結婚するんだ…」
死亡フラグを立てやがった花飛麟。もっとも、花飛麟は(とりあえず八巻では)死なないんですが…


北では遂に金軍が出撃する。しかし、金国は必ずしも一枚岩ではなく、内部分裂の危うさを孕んでいる。もう一人の楊家に繋がる男、蕭珪材が心ゆくまで大活躍出来るのはいつの日か…


ますます力を付けてゆく岳飛。童貫の首を狙う楊令にとって、最大の障害になるか?第九巻は2月発売予定。