今日の積みたくなかったプラ フジミ 1/72? F-15Eストライクイーグル

自分はフジミというメーカーが大っ嫌いである。子供の頃に作った1/700ウォーターラインシリーズは、タミヤやハセガワと比べて格段に出来が悪く(…アオシマよりは少しましだったが)、何より、B-29のキットに原爆を付けたのが気に入らない。アメリカのメーカーが作ったり、百歩譲って日本のメーカーでもアメリカ流通版に付けるならやむを得ないと思うが、日本国内に平気で流通させてしまう神経が分からない。日本人として、してはいけないことだと強く思うのだ。


但し、フジミが1/72スケールで新金型のF-15Eを出すと聞き、つい心が揺れてしまった。現在、1/72スケールで”なんちゃって”ではない、ちゃんとしたF-15Eは存在しないと言われている。モノさえよければ、毛嫌いする事もないかな…と思い、発売前に通販で予約注文してしまったのである。


すでに有名な話だが、1/72スケールを謳っていながら実際は1/65相当の大きさである。それならばいっそのこと1/65スケールのキットとして納得すればよいのだが、面倒なことに部分的に1/72スケールになっているのだとか。つまり、スケールモデルとしては、まるでなっちゃいない代物なのだ。さすがフジミ。注文した自分が馬鹿でした。


パッケージ。


デカール。4機が再現出来る。


胴体パーツ。


「ドャァ」とばかりに「MADE IN JAPAN」の文字が。メードインジャパンも地に落ちたものである。


インテークはダウン状態固定。でありながら、パイロットは付属していない。

F-15の場合、インテークがダウンしている場合はエンジンが始動している状態であり、パイロットが乗っていないことは有り得ない。インテークをダウンさせるならパイロットを付属させなくてはならないし、パイロットを付属させないならインテークはアップ状態でなければならない。インテークをアップ状態に改造するのも面倒なら、1/65のパイロットを探してくるのも面倒。いったいどうしろと…


その他のランナー。


武装。AIM-9M×2・AIM-9X×2・AIM-120×4・GBU-38×6・GBU-31×1・増槽×2

実戦でAIM-9MとAIM-9Xを混載するとはとても思えない。が、説明書では選択式ではなく両方を搭載しろと書いてある。GPS誘導爆弾はそれなりに付属しているが、レーザー誘導爆弾がいっさい付属していないのは如何なものかと…。先ほどのミサイルと違い、GPS誘導爆弾とレーザー誘導爆弾はむしろ混載していることが多い。
センターラインにはGBU-31を搭載するよう指定しているが、増槽も選べるようにして欲しかった。


武装の付け方がめちゃくちゃ。

実物にはないCリング状のパーツに爆弾などをはめて固定する。スナップフィットに拘ったとはいえ、こんな搭載方法があるか。


以上の通り、非常にしょーもないキットです。絶対に買うな。