MC☆あくしず Vol.27

MC ☆ あくしず 2013年2月号

軍ヲタと萌えヲタの二重苦を抱えて生きる駄目紳士にとって、年に４度のお楽しみである痛雑誌の最新刊。表紙は重戦車工房さんが描く米空母ジョージ・ワシントンさん。ピンナップには今をときめくガルパンも収録されている。勢いを感じますな。

今回の巻頭特集は「世界の現用空母がお姉ちゃんになっても問題ないよねっ」。現用空母の代表格と言えるニミッツ級や近隣の某国が最近無理矢理捻り出したハリボテ空母、さらに小型空母や日本の全通甲板型護衛艦などが取り上げられている。

トップバッターは当然ニミッツ級、そして我々日本人にはなじみ深いCVN-73ジョージ・ワシントンである。重戦車工房さんにより、魅力的な美少女に仕上げられている…が、後半に収録されているショートストーリー「この中に１隻、大型空母がいる！」で婦女子であることが発覚…

ロシアのアドミラル・クズネツォフと中国の遼寧（リャオニン）はどちらもあーさらさんがイラストを担当。まあ、元は同型艦ですから…

イギリスの軽空母イラストリアスは、同型艦の二隻が既にスクラップ、イラストリアス自身も2014年の退役が決まっている。ゆくゆくはスクラップかと思うと、何とも可哀想である。

我が国のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」のイラストはじじさんが担当。対潜ヘリ空母だけあって、そうりゅうちゃん他の美少女潜水艦を、みさかいなしにハンティングする（性的な意味で…）。

タイも軽空母「チャクリ・ナルエベト」を持っているが、ハリアーが退役し、現在はヘリを搭載するのみ。公式な艦種も「沿岸哨戒ヘリコプター母艦」となっているとか。

「投げっぱなし妄想企画 俺が考えた現用空母」。「絶倫空母 HMSビンビンシブル」タイトルだけで苦笑いです。「海上自衛隊超大型潜水空母 ひりゅう」まさに宇宙空母ブルー○アです。ブ○ーノア、好きだったなぁ…。「女性専用原子力空母 シャルロット・ド・ゴール」無限の成層圏的なアレから引っ張ってきたネタですな。知り合いに「信濃之箒」さんがいらっしゃるそうな。

「ワールド バトルフィールドサテライト」からはヴィスワ＝オーデル川攻勢の記事が気になった。ソ連の侵攻に対し防戦するドイツ。途中から司令官となったフェルディナント・シェルナー上級大将は、ドイツ系住民を避難させるため、兵士や国民突撃隊に自殺的戦闘を強いた事から「ヒトラーのもっとも冷酷な元帥」と呼ばれたとか。しかし、兵が国土と国民を守る剣であり盾であるなら、致し方ないことではある。住民を放って我先に逃げた旧日本軍の将校よりずっとマシである。

「フロントラインテイルズ」では、善意で寄付された物資を運ぶため、防衛庁が援助を申し出た話。用意されたのはカーチス C-46。所沢航空公園に展示してあるアレである。あぁ、また所沢航空公園へ行きたいなぁ…

今号も通常運行。駄目紳士諸兄には是非ともご購入下さるよう推薦する次第である。