大洗ガルパン・トラベル・ガイド 〜ガルパン聖地巡礼の手引き〜

TVアニメ「ガールズ&パンツァー」の舞台となった茨城県大洗町。この本は「聖地」としての大洗を紹介する本である。


内容は、西住みほ役の渕上舞さんと近藤妙子&アンチョビ役の吉岡麻耶さんによる大洗の紹介、劇中のシーンと実際の写真を対比した聖地巡礼ガイド、大洗を始めとする各地で開催されたガルパンイベントのレポート、キャラクター&戦車パネル完全ガイド、大洗を聖地化するにあたって活動した人々へのインタビュー等々、「聖地大洗」の今をいろいろな角度から紹介している。


それから、2大ふろくとの触れ込みでウォレットと転写シールが付いてくる。

左:大洗女子学園購買部謹製オリジナル・ウォレット
右:アンツィオ高校の校章オリジナル転写シール
何故にアンツィオ高校…やはりOVA絡みかな?アンチョビ役の吉岡麻耶さんが誌面に出てくるのも同様か。


東日本大震災福島第一原発事故によって完膚無きまでに叩きのめされた大洗。震災直後には観光客が9割減になったとか。9割に減ったのではなく9割減ったのだ。しかし、もともと海水浴や海の幸といった観光地としての地力を持っていた大洗と、魅力あるコンテンツである「ガールズ&パンツァー」が結びついたことによって、観光客を再び呼び戻す事に成功したのだ。


大洗町と「ガールズ&パンツァー」の蜜月期がいつまで続くかは分からない。OVAが発売され、劇場版が公開されてしまえば、コンテンツとしての「ガールズ&パンツァー」の価値が低下することは避けられないだろう。5年後、そして10年後には、店頭を賑わしていたキャラクターパネルは影も形も無くなっているかもしれない。しかし、だからこそ祭り状態の「今の大洗」を記録する為に、こういった本が発行されたのだと思うのだ。


なお、今週末の11月17日には第17回 大洗あんこう祭りが開催される。ガルパンのキャストが訪れたり、ガルパン仕様の痛車コンテストが開催されたりと、今年もガルパン連動のイベントが予定されている。


あんこう祭りに行くのは当然有りだが、あえてイベントが開催されていない時期の大洗を、この本片手に訪れるのもそれはそれで有りかな…